エアコンを使い始める時期の睡眠対策 ~快適な睡眠で夏を元気に過ごしましょう~
暑くなり始めるこの時期、「エアコンをつけた方がいいの?」「つけると体に悪いのでは?」という質問をよくいただきます。
実は、暑さを我慢して眠る方が睡眠の質が低下し、健康に悪影響を及ぼすことが分かっています。
特に高血圧、心不全、不整脈、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方は、上手にエアコンを活用することが大切です。
なぜ暑いと眠れないの?
人は眠るときに体温を下げることで深い睡眠に入ります。
しかし室温が高いと体温が十分に下がらず、
- 寝つきが悪い
- 夜中に何度も目が覚める
- 熟睡感がない
- 朝からだるい
といった症状が起こります。
特に気温25℃以上の熱帯夜では睡眠の質が大きく低下します。
エアコンは朝までつけっぱなしが正解?
以前は
「タイマーで切った方が良い」
と言われていましたが、現在は一晩中つけておく方が推奨されています。
タイマーで切れると、
- 室温上昇
- 発汗
- 覚醒反応
- 心拍数上昇
が起こりやすくなります。
特に高齢者は暑さに気づきにくく、熱中症の危険があります。
おすすめの設定温度
室温
25~28℃
湿度
50~60%
風向き
直接体に当てない
風量
自動運転がおすすめ
設定温度よりも実際の室温が重要です。
温湿度計を置くと管理しやすくなります。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の方は要注意
SAS患者さんは睡眠の質が低下すると
- 日中の眠気
- 集中力低下
- 血圧上昇
- 心血管イベントリスク増加
につながります。
また暑さで寝苦しくなるとCPAPの装着時間が短くなりやすく、
治療効果が低下してしまいます。
CPAP使用中の方へのアドバイス
✅ 室温26~27℃程度に保つ
✅ 加湿器設定を季節に合わせて調整する
✅ マスク内の結露があれば加湿設定を下げる
✅ 起床時の乾燥が強ければ加湿設定を上げる
心臓病の方は熱中症に注意
心不全や高血圧の患者さんでは、
- 利尿薬
- 血圧の薬
を使用していることが多く、脱水になりやすい傾向があります。
夜間の発汗による脱水は
- 血圧低下
- めまい
- 腎機能悪化
- 心不全増悪
の原因になることがあります。
暑さを我慢せず、適切な室温管理を心掛けましょう。
快眠のための5つのポイント
① エアコンは朝までつけっぱなし
② 室温25~28℃を維持
③ 湿度50~60%を保つ
④ 風を直接体に当てない
⑤ 就寝前にコップ1杯程度の水分補給
院長からひとこと
「エアコンを使うと体に悪い」というイメージを持つ方もいますが、実際には暑さを我慢する方が健康への影響は大きくなります。
特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)、高血圧、心不全の患者さんは、快適な睡眠環境を整えることも大切な治療の一つです。
今年の夏も、上手にエアコンを活用して質の良い睡眠を確保しましょう。
国際ハートスリープクリニックつくば
睡眠時無呼吸症候群(SAS)・CPAP治療・循環器内科・心不全外来・高血圧外来・不整脈外来・下肢静脈瘤治療・アンチエイジング外来。
