マンジャロ
[2025.11.02]
「マンジャロ(Mounjaro)」は、2型糖尿病治療薬として開発された注射薬で、最近は**肥満症治療(ダイエット目的)**にも注目されています。
🔹 一般名
チルゼパチド(Tirzepatide)
🔹 作用機序
マンジャロは、
-
GLP-1受容体作動薬
-
GIP受容体作動薬
の**2つの作用を併せ持つ「デュアルアゴニスト」**です。
これにより:
-
インスリン分泌促進
-
食欲抑制
-
胃排出の遅延
-
体重減少促進
などの効果が得られます。
🔹 主な効果
-
血糖コントロール改善(HbA1c低下)
-
体重減少(平均10〜20kgの報告あり)
-
インスリン抵抗性の改善
🔹 投与方法
-
週1回皮下注射
-
0.25mgから開始し、徐々に増量(最大15mg)
🔹 副作用
-
吐き気、嘔吐、下痢、便秘
-
食欲不振
-
腹部膨満感
-
低血糖(他の糖尿病薬併用時)
-
まれに膵炎など
🔹 注意点
-
1型糖尿病や重度の消化管障害がある方には不適
-
妊娠・授乳中の安全性は確立していません
-
GLP-1製剤(オゼンピック・ウゴービ等)との併用は不可
🔹 日本での状況(2025年時点)
-
現在は2型糖尿病の適応のみ承認済み
