冬場のCPAP、こんなことで困っていませんか?
寒くなってくると、外来でこんな声が増えてきます。
「先生、冬になるとCPAPがつらいんです」
「喉が痛くて目が覚めます」
「マスクの中がびしょびしょになります」
実はこれ、冬特有のトラブルです。
機械が悪いわけでも、体質の問題でもありません。
今日は、冬場に多いCPAPの困りごとと、その対策を整理してみます。
① 朝起きると喉がヒリヒリする


冬は湿度が下がります。
暖房を入れると室内湿度は30%前後になることもあります。
その状態でCPAPの風が一晩中流れると、
鼻や喉の粘膜が乾燥しやすくなります。
対策
・加温加湿を1段階上げる
・寝室の湿度を40~60%に保つ
・寝る前の水分補給
・乾燥が強い場合は点鼻薬の併用
乾燥を我慢すると使用時間が短くなり、治療効果が落ちてしまいます。
② チューブの中で水がポタポタする


これは「レインアウト」と呼ばれる現象です。
加湿された温かい空気が、
冷えたチューブに触れて結露します。
特に寝室が冷えていると起こりやすくなります。
対策
・加温チューブを使用する
・チューブカバーをつける
・室温を18℃以上に保つ
・加湿を少しだけ下げる
少しの調整でほぼ解決します。
③ 鼻が詰まって苦しい
冬は
・風邪
・アレルギー
・乾燥性鼻炎
が増える季節です。
鼻が詰まると口呼吸になり、
エア漏れが増え、AHIも悪化します。
対策
・点鼻薬
・抗アレルギー薬
・マスクの種類変更(必要ならフルフェイス)
鼻症状は放置しないことが大切です。
④ 「冬だけやめようかな」と思ってしまう
これが一番心配です。
睡眠時無呼吸症候群は
・高血圧
・心房細動
・心筋梗塞
・脳梗塞
と深く関係します。
CPAPは単なる「いびきの機械」ではありません。
心臓と血管を守る治療です。
冬に中断する方ほど、血圧が不安定になりやすい印象があります。
冬は“設定変更の季節”
CPAPは一年中同じ設定でよいわけではありません。
冬は
・湿度
・温度
・鼻の状態
を見直す時期です。
「最近ちょっとつらいな」と感じたら、
それは調整のサインです。
我慢する必要はありません。
多くの場合、数分の設定変更で改善します。
📍
国際ハートスリープクリニック-つくば
〒305-0814 茨城県つくば市西平塚104番地1
☎ 029-879-7911
冬でも快適に、そして安全に。
しっかり眠って、心臓と血管を守っていきましょう。
