単純性いびきとは
[2025.04.17]
◆ 単純性いびきとは？
単純性いびき（Simple snoring） とは、睡眠時無呼吸症候群（SAS）を伴わない、いびきのことを指します。つまり、「いびきはかいているけれど、呼吸が止まっていない状態」です。
◆ 原因
単純性いびきは、主に以下のような要因で起こります：
| 原因 | 説明 |
|---|---|
| 鼻づまり | アレルギー性鼻炎や風邪、鼻中隔弯曲などにより空気の通りが悪くなる |
| のどの筋肉のゆるみ | 加齢や疲労、アルコール摂取などにより、のどの筋肉がゆるんで振動しやすくなる |
| 肥満 | 首周りに脂肪がつくと気道が狭くなるため、いびきが出やすくなる |
| あお向けで寝る | 舌がのどに落ち込みやすくなり、気道が狭まる |
◆ 単純性いびきの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 呼吸停止がない | 一般的ないびきと違い、睡眠時に呼吸が止まらない |
| 睡眠の質に大きな影響はない | 本人も無自覚な場合が多い |
| 日中の眠気は少ない | 睡眠の中断が少ないため、日中の眠気や集中力低下はあまりない |
| 周囲への影響はある | 同室の人が眠れなくなるなど、騒音問題になることも |
◆ 単純性いびきと睡眠時無呼吸症候群（SAS）との違い
| 比較項目 | 単純性いびき | 睡眠時無呼吸症候群（SAS） |
|---|---|---|
| 呼吸停止 | なし | あり（10秒以上の呼吸停止が頻発） |
| 日中の眠気 | ほとんどない | 強い眠気、集中力低下、事故リスク増 |
| 健康リスク | 基本的に少ない | 高血圧・心疾患・脳卒中リスクあり |
| 治療の必要性 | 原因によっては生活改善でOK | 医療機関での治療が必要 |
◆ 対処法・改善策
● 生活習慣の見直し
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減量：特に首周りの脂肪を減らす
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禁酒：就寝前のアルコールは筋肉を緩めるためいびきを悪化させる
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禁煙：喉の炎症を引き起こす可能性がある
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寝姿勢の工夫：あお向けを避け、横向きに寝る
● 鼻や喉のケア
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鼻づまりがある場合は点鼻薬やアレルギー対策
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睡眠時の加湿も効果的
● 市販のグッズを使う
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鼻腔拡張テープ
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マウスピース（口を閉じて舌が落ちないようにする）
◆ 受診の目安
以下のような場合は、耳鼻咽喉科や睡眠外来の受診をおすすめします。
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家族や同居人から「いびきが大きすぎる」と言われる
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いびきの途中で「息が止まっている」と指摘される
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日中の強い眠気や頭痛がある
