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当院専門の循環器内科とは

[2025.02.09]

私たちの体には血液が巡っています。
頭から足まで体中には血管が張り巡らされていて、その中を血液が循環しています。

循環器内科は主に血液の流れに関する病気を診る診療科です。
血液を送るポンプの役割を持つ「心臓」、血液の通り道である「血管」を中心に、それらに影響を及ぼす生活習慣の指導なども含めた、総合的な診療にあたります。

循環器内科で診てもらえる主な疾患と原因

心臓の疾患には、体のさまざまな部分の不調が原因となって現れます。
循環器内科は心臓や血管の病気を専門としていますが、内科医として総合的な診療や治療が可能で、血管の難病についてすぐれた見識を持っている医師が多いです。

ここでは主に、循環器内科が担当することの多い病気を説明いたします。

狭心症

心臓を動かす筋肉に栄養と酸素を送る血管を「冠動脈」といいます。
高血圧や喫煙などさまざまな原因から動脈硬化を起こし、冠動脈が狭くなって心臓の筋肉が酸欠になってしまうことがあります。
その状態を「狭心症」とよびます。

狭心症では急激な体温の変化によって発作が起こりやすくなります。
風呂上がりの急激な体温低下や、トイレでの冷え、飲酒後に涼むため外気に当たるなど、発作が起こりやすい状況も知られています。

高血圧症

安静時の血圧で、上(収縮期)が140mmHg、下(拡張期)が90mmHgを超える状態が「高血圧症」です。
塩分の多い食習慣や喫煙、運動不足、遺伝など、原因に適した治療や改善が必要です。

血圧が常時高い状態では血液が血管内を流れる速度が増すため、それだけ血管に傷がつきやすい状態に。
傷ついた血管は修復されますが、回数を重ねると徐々に血管が脆くなります。
なるべく血管のいい状態を保つためにも、高血圧の改善が重要です。

心筋梗塞

「冠動脈」が詰まって心臓の筋肉が壊死してしまった状態です。
多い原因には、高血圧、脂質異常症などから起こる「動脈硬化」が挙げられます。
俗にいう「悪玉コレステロール値」が高い場合には、リスクが高まってしまうことも知っておきましょう。

発生した部位や範囲によっては、命に関わる重大な病気。
一刻も早い処置や予防が大切な病気といえるでしょう。

肺塞栓症

肺では全身を巡ってきたヘモグロビンから二酸化炭素を切り離し、呼吸によって得た酸素を血液に結合させる役割があります。
肺動脈に別の血管内でできた血のかたまり(血栓)が飛んできて、血管を塞いでしまった状態が「肺塞栓症」です。

原因の多くは足の静脈にできた血栓が血流に乗ってきたもので、「エコノミークラス症候群」で知られるように、長時間同じ姿勢を続けることで血栓のできるリスクが上昇します。
デスクワークや自動車、飛行機など座りつづける状況では、こまめに歩いて水分補給を忘れないようにしましょう。

大動脈解離

血管の壁は3層構造になっていますが、血管の縦方向(流れる方向)に裂けてしまった状態を「解離」とよびます。
血管の内側の壁が裂けると、その部分から血液が流れ込んできて血管に膨らみを作ってしまいます。

大動脈という太い血管で起こったものを「大動脈解離」といい、放置は命の危険に及びます。
原因としては、動脈硬化、高脂血症、糖尿病、喫煙などが挙げられます。

不整脈

心臓は1分間に60回~80回ほどで、一定のリズムを保って動いています。
リズムが遅すぎる、速すぎる、テンポが整っていないなど、心臓の動きに異変がある場合を「不整脈」とよびます。
不整脈にはたくさんの種類があり、健康な人でも起こる不整脈もあれば、命に関わる深刻な不整脈もあります。

原因についても電気信号の発生や電気信号の伝わり、電解質のバランスなど多岐にわたります。
なぜ不整脈が起こっているかを突き止め、適切な処置を行うことも循環器内科の専門分野です。

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