心臓病の予防
① 心臓病は「突然起こる病気」ではない
多くの方が
「ある日突然、心筋梗塞や心不全になった」
と思っています。
でも循環器医の目で見ると、何年も前からサインは出ていることがほとんどです。
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高血圧を放置
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健康診断の「境界型」を放置
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いびき・日中の眠気を軽視
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動悸や息切れを「年のせい」にする
👉 心臓は静かに、確実に、壊れていく臓器です。
② 本当に怖いのは「症状がないこと」
循環器疾患の最大の落とし穴はこれです。
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高血圧:ほぼ無症状
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動脈硬化:気づかない
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心肥大:自覚なし
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睡眠時無呼吸:本人は寝ているだけ
症状が出た時は、もう“結果”が出た後。
循環器医が怖いのは
「苦しそうな患者さん」より
「何も症状がないと言う患者さん」です。
③ 心臓と睡眠は、想像以上につながっている
これはぜひ強く伝えたいポイントです。
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睡眠時無呼吸 → 夜間の低酸素
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低酸素 → 交感神経亢進
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交感神経亢進 → 高血圧・不整脈
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結果 → 心不全・脳卒中・突然死
CPAPは“いびき治療”ではありません。
心臓を守る治療です。
循環器の立場から見ると、
SAS治療は「二次予防」ではなく一次予防です。
④ 「薬を出すだけ」では心臓は守れない
薬はとても大事です。
でも、それだけでは足りません。
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生活リズム
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睡眠の質
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ストレス
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呼吸
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運動と体重
心臓は24時間の生き方の結果です。
だから循環器医は
「血圧の数字」だけでなく
その人の生活全体を見ています。
⑤ だから私は、予防を本気でやりたい
救急で命を救うのも循環器医の仕事。
でも本当は、
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心筋梗塞を起こさせない
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心不全に進ませない
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CPAPが必要になる前に気づく
「発症させない医療」こそが、最も価値のある循環器医療だと思っています。



