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片頭痛について

[2025.01.19]

片頭痛は、ズキズキする拍動性の痛みで、悪心、嘔吐及び光過敏、音過敏を伴う頭痛の事です。

頭痛が、起こる頻度は人によって様々ですが、月に1~2回程度の症例が多く、少ない場合は、年に数回程度。多い例では週に1回程度認められます。
頭痛が出現する前に前兆として視覚症状、感覚症状、言語症状を伴うものがあります。

片頭痛の病態

片頭痛の発生機序に確立された概念はないが、cortical spreading depression (CSD)という概念がある。前兆期に後頭葉の脳血流が低下する現象の事である。一方、頭痛に関しては三叉神経血管系の関与が言われている。三叉神経血管系とは、脳底部の主幹動脈から大脳皮質表面の軟膜動脈、及び硬膜血管において三叉神経節由来の無髄神経線維が分布している領域を総称するものです。何らかの刺激により硬膜の血管周囲に存在する三叉神経の軸索に作用し、神経終末からsubstance P やcalcitonin gene-related peptide (CGRP)などの神経伝達物質でありかう血管作動性物質の神経ペプチドの放出が起こると考えられています。更に硬膜周囲における肥満細胞等の活性。化により、神経原性炎症が惹起され疼痛が生じると考えられています。

片頭痛の有病率

CGRPの投与により頭痛が起こったデータ

  CGRP投与群(9人) プラセボ投与群(9人)
即時頭痛
(投与中から40分まで)
9人中8人で頭痛あり
(片頭痛診断基準は満たさず)
9人中1人で頭痛あり
(軽度の頭痛)
遅延性頭痛
(投与1時間から12時間まで)
9人全員頭痛あり
(片頭痛診断基準は満たさず)
9人中1人で頭痛あり

最近では、三叉神経から放出されるCGRPが血管平滑筋が作用し血管が、拡張。それによって、血管周囲の三叉神経が圧迫され痛みを感じるとされております。
これをターゲットにした治療薬が、エムガルティアジョビアイモビーグです。

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