CPAPのデーターの見方
[2025.04.13]
CPAP(持続陽圧呼吸療法)装置のデータは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療効果を確認するためにとても重要です。ここでは一般的なCPAPデータの見方をわかりやすく説明します。
💻 よく見る項目とその意味
項目名 | 内容 | 目安や理想値 |
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AHI(無呼吸低呼吸指数) | 1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数。治療の効果を判断する指標。 | 5未満が理想(軽症レベル) |
使用時間 | 1日に何時間CPAPを使ったか。 | 4時間以上/夜が推奨 |
使用日数(コンプライアンス) | どれだけの頻度でCPAPを使っているか。 | 月の70%以上が目安 |
漏れ(Leak) | マスクやホースからの空気漏れ量。 | 低いほど良い(装置やマスクによって正常範囲は異なる) |
圧力(Pressure) | CPAPがかけている空気圧の値。固定 or 自動調整(Auto)で設定。 | 医師の設定通りでOK |
90%圧(90th Percentile Pressure) | 使用中の90%の時間で使われた圧力値。 | 自動CPAPでよく使われる指標 |
📝 実際のデータレポートで見る順番のポイント
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AHIが5未満か確認(まず治療効果が出ているか)
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1日あたりの使用時間と頻度をチェック(ちゃんと使えてるか)
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漏れが多くないか確認(高い場合はマスクのフィッティングを見直す)
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圧力が大きく変動していないか(必要なら医師に相談)
📱 アプリ・機器による違い
メーカーによって見える項目が違うこともあります:
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ResMed(AirSenseなど):MyAirアプリでスコア表示(100点満点)
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Philips(DreamStationなど):DreamMapperアプリでグラフと数値表示
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医療機関で見る詳細レポートはさらに詳しい(イベントのタイミングなども)