キレーション療法
[2024.07.24]
キレーション療法の歴史は古く、1940年代から鉛など有害ミネラルを体外に排出するための治療として行われてきました。キレーションの語源は、ギリシャ語のキレ(Chelle:カニのはさみという意味)で、キレート剤(EDTA)が体内の有害ミネラルをはさみこむ(結合する)現象に由来しています。
現在、キレーション療法は体内の有害ミネラルを排出する目的で実施するものと(Ca-EDTAによるキレーション点滴)、動脈硬化の改善を目的に実施するもの(Na-EDTAキレーション点滴)があります。それぞれ、検査の方法や治療の頻度、使用するキレート剤が異なるので、目的に応じて診断を受けることが必要です。
有害ミネラルを排出する目的で実施する場合は、毛髪検査の結果からCa-EDTAを点滴します。
また、動脈硬化の改善を目的に実施する場合は、血管年齢検査や酸化ストレス検査をおこない、Na-EDTAを点滴します。目的によって異なるため、医師にご相談ください。