感染症対策としての高濃度ビタミンCの点滴
一般的な風邪や季節性のインフルエンザなどを始め、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症を含む様々な感染症対策としても高濃度ビタミンCの点滴は効果的であると世界で認められつつあります。
ウイルス感染症の予防には、体の免疫力を上げることが重要です。
まずは、日々食事と運動。食事は、ビタミンC、ビタミンD、セレン、亜鉛、マグネシウムが取り入れられることを意識することで、体の免疫力を上げることができます。
しかしながら、すべての栄養素を食事から十分に摂取することは難しく、特に積極的に予防・治療を行う場合は多量の栄養摂取が推奨されるため、食事からの摂取はほぼ不可能です。
そこで、私たちは、メディカルサプリメントおよび点滴での栄養摂取を推奨しています。
日々の食事に加え、足りない栄養を毎日のサプリメントで補強することによって、常に感染症と闘える体作りをすることができます。
また、点滴に関しては、特に栄養が枯渇している場合や、高い感染リスクが懸念される場合、また感染してしまった場合の治療に活用できます。
ウイルス感染症予防のために摂取すべき5つの栄養素
■ビタミンC:3g/日以上(分服)
ビタミンCは免疫システムをサポートし、ウイルスを殺すのを助け、感染症状を減弱する役割を担います。
これまで、インフルエンザ・肺炎・ポリオなどほぼ全てのウイルスに有効だという論文も存在します。
また、南米チリで行われた研究では、ウイルス性呼吸器感染の治療・予防にビタミンCが大きく貢献したという結果が報告されました。
感染症予防として推奨する1日の摂取量としてはレモンに換算すると30個相当と非常に多く、食事だけで摂取するのは現実的ではありません。サプリメントや点滴で補充する必要があります。
■ビタミンD3:2000IU/日
ビタミンD3は免疫機能に深く関与するため、感染症対策にはぜひ摂取したい栄養素の1つです。
2010年の慈恵医大の研究では、ビタミンD摂取によりインフルエンザ罹患率が半分近く減少したとされています。
ビタミンDは日光に当たることで体内生成されますが、夏であっても残念ながらほとんどの人で不足しているのが現状です。
そのため、最初の2週間は5000IU/日から開始するのがオススメです
3週目から2000IU/日へ減らしていきましょう。
2000IUは鮭2切れほどで摂取することができます。
■亜鉛:20mg/日
2012年フランスにおいて、亜鉛摂取により有意に風邪症状の緩和が見られたという論文が存在します。
1日の摂取量としては牡蠣のむき身2個程度なので、食事からの摂取も可能です。
■セレン:100μg/日
中国などにおいて、エボラ出血熱への対策でも活用されたセレン。
1日の摂取量としてはマグロ5切れほどのため、こちらも食事からの摂取が十分可能です。
■マグネシウム:200-400mg/日
マグネシウムは日本人のほとんどが不足しており、それによる免疫力低下が懸念されています。
1日の摂取量としては納豆に換算すると8パック程度。
他にも含まれる食品が多く存在するため、食事からも摂取可能です。
国際/日本オーソモレキュラー医学会でも、ビタミンCおよびその他の栄養素による新型コロナウイルス(COVID-19)対策に関する記事を発表しています。
ウイルス感染した際には高濃度ビタミンC点滴+サプリメント療法で対策を
ウイルス感染症に実際に感染した場合、点滴療法とサプリメントによる治療を行います。
これは一般的な風邪やインフルエンザ、ウイルス性肺炎に加え、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症においても効果があるとされています。
ウイルス性感染症の治療効果としては、重症敗血症患者に対し、ビタミンCおよびB1を投与することで治療効果があったとする2017年の論文でも報告されています。
敗血症は死亡率が高いことでも有名ですが、この治療によって死亡率が1/4〜1/5まで減少したとされています。
敗血症だけでなく、肺炎おいても点滴療法を併用することにより、従来の標準治療の効果を高めてくれることは間違いありません。