メニュー

高尿酸血症の患者様の食事

[2025.09.07]

高尿酸血症(痛風を含む)の患者さんの食事は、尿酸値を下げて再発を防ぐことが目的になります。基本は「プリン体を控える」「バランスよく摂る」「水分をしっかりとる」ことです。


✅ 食事のポイント

  1. プリン体を控える

    • 特に動物の内臓(レバー、白子、あん肝)、魚卵(いくら、たらこ)、干物などはプリン体が多い。

    • 一般的な肉・魚も「食べ過ぎない(1日100g程度)」が大切。

  2. アルコールを控える

    • ビール、日本酒、焼酎などは尿酸を増やす。

    • 特にビールはプリン体も含むため注意。

    • どうしても飲むなら「蒸留酒を少量」に。

  3. 水分をしっかりとる

    • 1日2リットルを目安に水分摂取 → 尿酸を体外に排出しやすくする。

  4. 肥満改善・適正体重維持

    • 高尿酸血症は肥満と関係が深い。

    • 食べ過ぎを防ぎ、野菜や海藻を多めに。

  5. アルカリ性食品を増やす

    • 野菜・海藻・きのこ・果物は尿をアルカリ化 → 尿酸排泄を促す。

  6. 糖分・脂肪の取りすぎに注意

    • 菓子・ジュースは中性脂肪を増やし尿酸値を悪化させる。


⭕ 食べてよい食品

  • 穀類(ご飯、パン、麺類:主食OK)

  • 野菜全般(ほうれん草・ブロッコリーなども問題なし)

  • 海藻・きのこ類

  • 卵・牛乳・ヨーグルト(低脂肪が望ましい)

  • 果物(ただし果糖が多いので食べ過ぎ注意)

❌ 控える食品

  • レバー、白子、あん肝などの内臓

  • 干物・魚卵(いくら、数の子、たらこ)

  • エビ・カツオ・イワシ・サンマ(特に多量摂取NG)

  • アルコール類(特にビール、日本酒)

  • 清涼飲料水、菓子類の過剰摂取


🌿 1日のバランス(例)

  • 主食:ご飯150g × 3回

  • 主菜:肉や魚100g程度/日(高プリン体を避ける)

  • 副菜:野菜・きのこ・海藻をたっぷり(1日350g以上)

  • 乳製品:牛乳1杯、ヨーグルト1つなど

  • 水分:水・お茶で2リットル



高尿酸血症の患者さん向けに、**プリン体を抑えつつ栄養バランスの良い1週間の献立例(朝昼夕)**を作りました。
※肉魚は少量OK、野菜・海藻・乳製品を多めに、水分も忘れずに。


📅 高尿酸血症向け 1週間献立例

🍽️ 1日目

  • 朝:ご飯、豆腐とわかめの味噌汁、ほうれん草のおひたし、ヨーグルト

  • 昼:鶏むね肉のソテー(100g)、野菜サラダ、ひじき煮、ご飯

  • 夜:鮭の塩焼き、なすとピーマンの炒め物、冷ややっこ、ご飯


🍽️ 2日目

  • 朝:全粒パン、スクランブルエッグ、トマトサラダ、牛乳

  • 昼:豚しゃぶサラダ(豚もも肉100g、野菜たっぷり)、ご飯

  • 夜:サバの味噌煮(小さめ)、小松菜の胡麻和え、具だくさん野菜汁、ご飯


🍽️ 3日目

  • 朝:おにぎり、納豆(小パック)、味噌汁(大根・わかめ)、りんご

  • 昼:鶏つくねと根菜の煮物、ご飯、キャベツサラダ

  • 夜:たらのホイル蒸し(きのこ・野菜入り)、ほうれん草の白和え、ご飯


🍽️ 4日目

  • 朝:オートミール+牛乳+バナナ、ヨーグルト

  • 昼:豆腐ステーキ野菜あんかけ、ご飯、海藻サラダ

  • 夜:豚肉と白菜の鍋(ポン酢で)、豆腐、春雨サラダ、ご飯


🍽️ 5日目

  • 朝:ご飯、卵焼き、味噌汁(なめこ・豆腐)、オレンジ

  • 昼:鮭と野菜の混ぜ寿司、きゅうりの酢の物、ほうれん草のおひたし

  • 夜:鶏むね肉の照り焼き、ブロッコリーサラダ、豆腐となすの味噌汁、ご飯


🍽️ 6日目

  • 朝:トースト、ゆで卵、野菜スープ、ヨーグルト

  • 昼:冷やしうどん(大根おろし・ねぎ・海苔)、小鉢(ひじき煮)

  • 夜:ぶりの照り焼き、小松菜と人参のお浸し、きのこの味噌汁、ご飯


🍽️ 7日目

  • 朝:ご飯、しらすおろし、味噌汁(豆腐・ほうれん草)、キウイ

  • 昼:鶏そぼろ丼(鶏むねひき肉・卵・野菜)、きゅうりの浅漬け、野菜汁

  • 夜:さわらの西京焼き、根菜の煮物、冷ややっこ、ご飯


🌟 ポイント

  • 肉・魚は1日1回100g程度にし、種類を分散。

  • 野菜・海藻・きのこを毎食取り入れる。

  • 乳製品を1日1~2回。

  • 水分は水・お茶で1日2リットル。

  • 果物は1日1~2回、食べ過ぎない。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME