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理想的な入眠時間

[2025.05.07]

理想的な「睡眠入(寝始める時間)」は、私たちの**体内時計(概日リズム)**に深く関係しています。研究では、就寝時間が健康や寿命、心血管リスク、代謝などに影響を与えることが示されています。以下にエビデンスをもとに詳しく解説します。


✅ 理想的な睡眠入の時間帯は「22時~23時」

● 研究エビデンス

🔹 英国バイオバンクの大規模研究(2021年)

  • 対象者数:88,000人以上の成人

  • 追跡期間:6年間

  • 発表:European Heart Journal – Digital Health

結果:

  • 22:00〜23:00に就寝する人の心血管疾患リスクが最も低かった。

  • 23:00以降に寝る人は心臓病リスクが 12〜25%高くなった。

  • 22:00前に寝る人も若干リスクが上昇した。

👉 つまり、「早すぎず、遅すぎない」就寝時間(22:00〜23:00)が最も心臓に良いとされる。


✅ なぜこの時間帯が理想的なのか?

1. 概日リズムとの一致

人間の体内時計(約24時間周期)は、日没後〜深夜0時までに眠り始めるようにプログラムされています。これは**メラトニン(睡眠ホルモン)**の分泌が夜9時頃から始まり、深夜0時にピークを迎えるためです。

2. 成長ホルモンの分泌

  • 成長ホルモンは**睡眠の前半(特に深いノンレム睡眠中)**に分泌されます。

  • この深い睡眠は22時〜2時頃に多く現れる。

  • 就寝時間が遅れると、この深い睡眠の質と量が減り、代謝や免疫、修復機能に悪影響が出る。


✅ 理想の睡眠スケジュール(成人の場合)

要素 内容
就寝時間 22:00〜23:00
起床時間 6:00〜7:00(7〜8時間後)
睡眠時間 7〜9時間(米国睡眠財団の推奨)

✅ 注意点と個人差

  • **夜型の人(遺伝的なクロノタイプ)**は、この理想時間に完全に合わせるのが難しい場合もあります。

  • しかし、夜型でも「毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる」ことが重要です。これにより概日リズムが安定し、健康リスクを軽減できます。


✅ 補足:理想の「就寝準備」タイミング

行動 推奨タイミング
スマホやPCの使用停止 就寝の1時間前
照明を暗めにする 就寝の90分前
風呂(40℃で15分) 就寝の1〜2時間前
食事の終了 就寝の2〜3時間前

🔚 まとめ

  • 理想的な睡眠入時間:22:00〜23:00

  • 理由:心血管リスクの低減、ホルモンバランス維持、概日リズムとの整合

  • ポイント:毎日同じ時間に寝ることが最重要

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