スキューバダイビングと健康
スキューバダイビングは、単なるレジャーではなく、心身の健康にもさまざまな良い影響があります。ただし、安全に楽しむためには健康管理が重要です。
健康へのメリット
① ストレス解消・リラックス効果
水中では呼吸をゆっくり整えるため、副交感神経が優位になりやすく、リラックス効果が期待できます。
② 適度な有酸素運動
フィンを使った遊泳は全身運動です。
- 心肺機能の維持
- 筋力維持
- カロリー消費
につながります。
③ 自然との触れ合い
海中の景色や魚との出会いは癒し効果が高く、精神的な健康維持に役立ちます。
④ 仲間との交流
ダイビングはバディシステムが基本であり、社会的交流によるメンタルヘルス向上も期待できます。
注意すべき健康状態
心臓病
以下の方は事前に医師へ相談が必要です。
- 狭心症
- 心筋梗塞後
- 重症不整脈
- 心不全
- コントロール不良の高血圧
水中では心臓への負担が増えるため注意が必要です。
呼吸器疾患
- 喘息
- COPD(肺気腫)
- 自然気胸の既往
は肺の圧外傷リスクが高くなる場合があります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
CPAP治療で十分コントロールされており、日中の眠気がない場合はダイビング可能なことが多いですが、重症未治療例では注意が必要です。
糖尿病
低血糖リスクを考慮し、血糖コントロールが安定していることが重要です。
中高年ダイバーにおすすめの健康チェック
50歳を超えたら、年1回程度は以下を確認しましょう。
- 心電図
- 血圧
- 血液検査
- 胸部X線
- 必要に応じて心エコー
- 運動負荷試験
特に循環器疾患のリスクがある方は重要です。
ダイビング前日の注意
- 十分な睡眠
- 飲酒を控える
- 水分補給を行う
- 体調不良時は無理をしない
ワンポイント
ダイビング事故の多くは機材トラブルよりも「体調不良」「持病の悪化」「無理な潜水」が関係しています。
健康な体づくりと定期的な健康チェックが、安全で楽しいダイビングへの近道です。
特に60歳前後のダイバーでは、循環器疾患の早期発見が重要です。胸痛、息切れ、動悸がある場合は潜水前に循環器専門医の診察を受けましょう。
