睡眠時無呼吸症候群 (SAS) が 疑われる人の特徴
[2024.09.12]
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
働き盛りの世代に急増
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、働き盛りの世代に多いといわれています。その特徴のひとつして肥満が挙げられますが、日本人の場合、肥満ではない人もSASである可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる人の特徴
肥満
小さいあご、小顔
太い(短い)首
男性・閉経後の女性
加齢
家族歴(遺伝)
鼻づまりなどの鼻症状
アルコール・睡眠薬
たばこ
アデノイドや扁桃肥大
口呼吸
舌が後方に落ち込む
あごの小さい日本人は、気道が塞がりやすい
日本人をはじめとするアジア人はあごが小さいため、無呼吸が発生しやすいといわれています。あごが小さいと、舌根が落ちやすく気道が閉塞しやすくなるためです。
あごの形など骨格的特徴は遺伝によって受け継がれるため、両親や祖父母にSASやいびき、無呼吸などの症状がある場合、子どもや孫にも同様の症状が多く認められます。
SASを放置すると突然死のリスクも高まる
睡眠時無呼吸は、女性・子どもも発生する
睡眠時無呼吸は、成人男性に発生しやすいと思われがちですが、女性や子どもも発生します。女性の場合は閉経後の女性ホルモン分泌低下が、子どもの場合はアデノイドや扁桃肥大などがSASの原因になることがあります。
また、加齢により筋力が低下することで気道が閉塞しやすくなることも、SASの原因のひとつとして挙げられます。
SASを放置すると突然死のリスクも高まる
鼻づまりもSASになりやすい人の特徴
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻ポリープ、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎などの症状で鼻づまりがあり、口呼吸の場合も、いびきや無呼吸を起こしやすく、SASの可能性が高くなります。
また、アルコールや睡眠薬による気道の筋肉の緩みや、たばこによる気道粘膜の炎症や腫れ・むくみも、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の悪化原因となります。