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心不全患者様の食事

[2025.09.07]

心不全の患者様における食事は、症状の安定化・再入院予防・生活の質向上に直結します。特に 塩分・水分・栄養バランスの管理 が大切です。以下に整理します。


🌿 心不全患者様向け食事の基本ポイント

1. 塩分制限

  • 目標: 1日 6g 未満(医師の指示により 3〜5g まで減塩が必要な場合もあり)

  • ポイント:

    • 加工食品(漬物・ハム・ソーセージ・インスタント食品)は控える

    • 出汁や香辛料、レモン・酢などで味付け

    • 「かける」より「つける」で調味料を使用

2. 水分制限

  • 軽症:通常 1.0〜1.5L/日

  • 中等症〜重症:医師の指示で 800〜1000mL/日

  • スープ・ゼリー・果物の水分も含めて計算することが大切です。

3. 体重管理

  • 毎朝同じ条件で体重測定

  • 急激な体重増加(+2kg/週など)は体液貯留のサイン → 医師に相談

4. 栄養バランス

  • エネルギー:標準体重 × 25〜30 kcal/kg

  • タンパク質:標準体重 × 1.0〜1.2 g/kg(低栄養予防のため)

  • 脂質:魚・オリーブオイルなど不飽和脂肪酸を中心に

  • 野菜・果物:カリウム制限が必要な場合は腎機能に応じて調整

5. アルコール・嗜好品

  • アルコールは原則控える

  • カフェインは軽度なら可だが、利尿作用や不整脈リスクに注意


🥢 食事例(1日のイメージ)

朝食
・ご飯(150g)
・減塩みそ汁(野菜たっぷり・出汁で旨味)
・焼き鮭(塩分控えめ)
・小松菜としらすのお浸し(ポン酢少量)

昼食
・鶏むね肉の照り焼き(減塩醤油・みりん)
・キャベツときのこの炒め物
・玄米ご飯
・果物(みかん1個)

夕食
・白身魚のホイル焼き(野菜とレモンで風味付け)
・ひじきと大豆の煮物(薄味)
・ほうれん草ごま和え
・ご飯(120g)



心不全患者さん向けに 減塩(1日6g未満)、水分管理を考慮した1週間分の献立例 をご提案します。
腎機能や重症度により調整が必要ですが、一般的な軽〜中等症の方向けです。


🌿 心不全患者さん向け 1週間献立(朝・昼・夕)

📅 1日目

:ご飯、減塩みそ汁(豆腐・わかめ)、焼き鮭、ほうれん草のお浸し
:鶏むね肉と野菜の蒸し煮、玄米ご飯、キャベツサラダ(レモン風味)、りんご
:白身魚のホイル焼き(きのこ添え)、ひじき煮、小松菜ごま和え、ご飯

📅 2日目

:ご飯、納豆(無塩・小袋醤油を半量)、きゅうりの酢の物、減塩みそ汁
:豚しゃぶサラダ(野菜+ポン酢少量)、ご飯、オクラおかか和え、バナナ
:サバの味噌煮(減塩味噌使用)、白菜煮びたし、里芋の煮物、ご飯

📅 3日目

:トースト(薄切り)、無塩マーガリン+ジャム少量、サラダ(トマト・レタス)、牛乳100ml
:豆腐ハンバーグ(きのこソース)、ご飯、ブロッコリーの和え物、オレンジ
:鶏肉と大根の煮物、にんじんしりしり、ほうれん草としらすの和え物、ご飯

📅 4日目

:ご飯、減塩みそ汁(大根・人参)、焼き海苔、温泉卵
:鮭と野菜の炊き込みご飯、きゅうり酢の物、りんご
:ぶりの照り焼き(減塩醤油)、かぼちゃの煮物、ほうれん草白和え、ご飯

📅 5日目

:ご飯、しらす干し(少量)、減塩みそ汁(キャベツ・玉ねぎ)、トマト
:鶏そぼろ丼(薄味)、ほうれん草胡麻和え、みかん
:タラのムニエル(レモン風味)、茄子の煮浸し、ひじきと大豆の煮物、ご飯

📅 6日目

:オートミール粥(牛乳仕立て)、バナナ、無塩ナッツ少量
:冷やしうどん(薬味はネギ・しょうが、つゆは薄め)、蒸し鶏サラダ、すいか
:サワラの塩焼き(控えめ)、かぶの煮物、ブロッコリーの胡麻和え、ご飯

📅 7日目

:ご飯、減塩みそ汁(豆腐・小松菜)、納豆(醤油半量)、漬物(1切れ程度)
:野菜炒め(豚肉少量+ごま油)、ご飯、もやしナムル、キウイ
:鶏肉の照り焼き(減塩醤油)、大根と厚揚げの煮物、ほうれん草のお浸し、ご飯


🍵 ポイント

  • 出汁・レモン・酢・香辛料で「塩を減らしても満足感」を工夫

  • スープ・汁物は1日1回まで、具だくさん+薄味

  • 水分はお茶や水を含めて 医師指示の範囲内(例:1000〜1500ml/日)

  • 急な体重増加・浮腫に注意

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