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100日咳とは

[2025.04.03]

100日咳(百日咳, ひゃくにちぜき)は、百日咳菌(Bordetella pertussis)によって引き起こされる細菌感染症です。特に乳幼児に多く見られ、激しい咳が長期間続くのが特徴です。

主な症状

100日咳は3つの段階に分けられます。

  1. カタル期(1~2週間)

    • 風邪のような症状(鼻水、くしゃみ、軽い咳、微熱)

    • この時期は診断が難しく、風邪と間違えられやすい

  2. 痙咳(けいがい)期(2~6週間)

    • 発作的な激しい咳(連続した咳の後、息を吸うときに「ヒュー」という音がする)

    • 特に夜間に悪化

    • 嘔吐を伴うことがある

  3. 回復期(2~3週間)

    • 徐々に咳が軽くなる

    • ただし、完全に治るまで1か月以上かかることも

感染経路

  • 飛沫感染(咳やくしゃみ)

  • 接触感染(感染者の手についた菌が口や鼻に入る)

治療と予防

治療

  • **抗生物質(マクロライド系抗菌薬など)**が有効(特にカタル期の早期投与が重要)

  • 重症化した場合は入院が必要

予防

  • ワクチン接種(DPTまたはDPT-IPV)

    • 日本では定期予防接種として、生後3か月から4回接種する

  • 感染者との接触を避ける

特に乳児は重症化しやすいため、周囲の大人もワクチン接種を受けることが推奨されています。

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