ハンドベインスクレロセラピー
手の目立った血管はすべて静脈(英語:vein)ですので、一般的に手や足の浮き出た血管を「ハンドベイン」と呼びます。
ハンドベインに対する治療は、欧米では広く普及していますが、日本ではまだあまり知られていません。
ハンドベインは病気ではありませんので、放置していても手や足に病的な影響を与えることはありません。しかし手や足は日常的に目に触れる部分ですので、自分自身が憂鬱な気分になったり、人前で手を出すことがためらわれることもあるかと思います。
おひとりで悩んでいるだけでは決して解決しません。当院は患者様それぞれの血管の状態に合わせて、最適な治療法を適正な価格でご提供致しますので、ぜひ一度ご相談ください。
以下のようなお悩みをお持ちの方はぜひご相談ください
- 昔から血管が浮き出ることがコンプレックス
- 接客業で人の目線が気になる
- 夏も長袖、ストッキングで隠す生活している
- せっかくネイルや指輪で手元のお洒落をしてもごつごつした手に見える
ハンドベインの原因
原因01 加齢

静脈はもともと血管の壁が薄く拡張しやすいのですが、加齢とともに弾力が低下することで、より太くなり浮き出やすくなります。
また、加齢により肌の弾力の元であるコラーゲンやエラスチンの量が減少し、皮膚が薄くなることで、皮膚のすぐ下を通っている手の静脈が肌表面に太く浮き出ているように見えます。
原因02 体質・遺伝

10代や20代でも体質的に血管が浮き出やすい方がいます。
また、遺伝的な要素も大きいので、ご両親の血管が浮き出ている方は、今は浮き出ていなくても、将来的に血管が目立つようになる可能性が高いです。
原因03 腕の筋肉量の増加

手や腕の筋肉をよく使う方(運動や仕事などで)は筋肉量が増え、血管内を流れる血流が多くなるので、手の血管が拡張しやすくなります。
原因04 皮下脂肪量の減少

皮膚と血管の間には皮下脂肪が存在しますので、皮下脂肪が少ない、つまり痩せている方は皮膚の表面の血管が目立ちやすくなります。
ハンドベインの治療は、手や腕の美容的に問題となる浮き出た血管を目立たなくし、手元を美しく若返らせる治療です。
直径3mm未満の細い血管(主に手の甲)を適応としています。硬化剤という薬剤を血管に注入して固めて吸収させます(硬化療法)。
硬化療法
- 3mm未満の細い血管(主に手の甲)に対する注射の治療です。
- 薬剤濃度を微調整することにより、高い治療効果と安全性が得られます。
- 受診当日に治療可能で時間は10分程度です。

直径3mm未満の細い血管(主に手の甲)に対して、ポリドカスクレロール®という薬剤を最適な濃度に調整して注射する治療です。注入した血管は固まって3か月程で自然に体内に吸収されます。 手の甲の血管は網の目状に走行しているので、薬剤の広がりを利用することでムラのない治療効果が得られます。
ポリドカスクレロール®は、下肢静脈瘤をはじめ、様々な疾患に使用されている薬剤で安全性が確立しています。
ポリドカスクレロール®は濃度が高いほど固まりやすく、低いほど固まりにくいという特徴があります。固まりやすいほうが治療効果は高いのですが、過度に固まりすぎると炎症や色素沈着などの合併症が起こりやすくなります。逆に濃度が低いと固まらないため治療効果が不十分になります。したがって、血管の状態や太さ、治療する範囲に応じて適切な濃度を見極めることが重要です。
当院では、血管を適切に固めながら、合併症を最小限にする濃度を0.1%単位で調整しています。硬化療法だけであれば治療時間は約10分程度で、治療後の生活に制限はありません。
詳しくは電話かスタッフに直接お問い合わせ下さい。