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糖尿病患者様の食事

[2025.09.04]

糖尿病の患者さんの食事は、血糖値を安定させ、合併症を予防し、健康的な生活を送るために非常に大切です。基本的には「糖尿病だから特別な食事」ではなく、バランスのよい健康的な食事が基本です。以下に整理します。


🍴 糖尿病食の基本ポイント

  1. エネルギー(カロリー)を適正に

    • 年齢、性別、活動量、肥満の有無に応じて決定。

    • 目安:標準体重 × 25~30 kcal/kg/日。

  2. 炭水化物の質と量をコントロール

    • ご飯、パン、麺などの主食は1回量を一定に

    • 白米よりも玄米、雑穀米、野菜、豆類など食物繊維を多く含む食品が望ましい。

    • ジュース、菓子パン、砂糖入り飲料は急激な血糖上昇を招くため注意。

  3. タンパク質を適度に

    • 魚、大豆製品、鶏肉などをバランスよく。

    • 腎臓に障害がある場合は制限が必要になることも。

  4. 脂質は質を重視

    • 動物性脂肪(バター、ラード、脂身の多い肉)は控えめに。

    • オリーブオイル、青魚、ナッツなどの不飽和脂肪酸を取り入れる。

  5. 野菜・海藻・きのこ類をしっかり

    • 1日350g以上を目安に。

    • 食物繊維は血糖上昇をゆるやかにする効果あり。

  6. 減塩

    • 高血圧・腎症予防のために 1日6g未満 を目標。

  7. 規則正しく食べる

    • 食事の間隔を空けすぎない。

    • 夜遅くの食事やドカ食いは避ける。


🥢 具体例(1食のバランス)

  • 主食:ご飯150g(小盛り茶碗1杯、できれば雑穀米)

  • 主菜:焼き魚または鶏胸肉100g程度

  • 副菜:野菜炒め・おひたし(野菜100〜150g)

  • 汁物:みそ汁(減塩・具だくさん)

  • 果物:みかん1個、りんご1/4個(食べ過ぎ注意)


🍶 飲み物

  • 水、お茶、炭酸水(無糖)が基本。

  • 甘いジュース、缶コーヒー(加糖)は避ける。

  • アルコールは控えめに(ビールや日本酒より、焼酎・ウイスキーなど糖質の少ないものを少量)。


👉 患者さんごとの体格・活動量・合併症の有無で最適な食事は変わります。

 

🗓 糖尿病患者さん向け 1週間献立例

🔹1日目

:玄米ご飯100g、焼き鮭、ほうれん草のおひたし、みそ汁(豆腐とわかめ)、無糖ヨーグルト+ブルーベリー少量
:そば(ざるまたは温)、野菜天ぷら(かぼちゃ・なす少量)、小鉢:ひじき煮
:鶏むね肉の照り焼き、キャベツときゅうりのサラダ、ブロッコリーのおひたし、雑穀ご飯120g、みそ汁


🔹2日目

:食パン(6枚切り1枚)、オリーブオイル+少量チーズ、トマトとレタスのサラダ、ゆで卵、カフェオレ(無糖・低脂肪乳)
:雑穀ご飯120g、サバの塩焼き、大根おろし、ひじきと大豆の煮物、具だくさんみそ汁
:豚しゃぶ(脂身少なめ)+ポン酢、豆腐ときのこの炒め物、ほうれん草の白和え、ご飯100g


🔹3日目

:オートミール30g+無調整豆乳、バナナ1/2本、ゆで卵
:玄米ご飯120g、鶏そぼろと卵そぼろの二色丼、ほうれん草のナムル、みそ汁
:焼き魚(サンマ)、白菜と油揚げの煮物、ブロッコリー+トマトのサラダ、ご飯100g


🔹4日目

:雑穀ご飯100g、納豆、冷奴、オクラのおひたし、みそ汁
:そば(とろろ、わかめ)、小鉢:きんぴらごぼう
:鶏のグリル焼き(ハーブ風味)、かぼちゃの煮物、ブロッコリーサラダ、ご飯120g


🔹5日目

:食パン(6枚切1枚)、アボカド+トマト+ゆで卵、低脂肪牛乳
:雑穀ご飯120g、鮭の西京焼き、野菜炒め(キャベツ・にんじん・もやし)、みそ汁
:豆腐ハンバーグ、大根の煮物、小松菜のおひたし、ご飯100g


🔹6日目

:玄米ご飯100g、焼き海苔、納豆、野菜たっぷりみそ汁、りんご1/4個
:冷やしうどん(大根おろし・オクラ・なめこ・鶏ささみ)、小鉢:切り干し大根煮
:サバの味噌煮、ほうれん草としめじのお浸し、トマトサラダ、ご飯100g


🔹7日目

:オートミール30g+ヨーグルト、ブルーベリー、ゆで卵、緑茶
:雑穀ご飯120g、鶏胸肉と野菜の生姜炒め、ひじきと豆の煮物、みそ汁
:鮭のホイル焼き(きのこ・野菜入り)、冷奴、ブロッコリーとトマトのサラダ、ご飯100g


🍎 ポイント

  • 主食(ご飯・パン・麺)は1回100〜120g程度で統一

  • 野菜は毎食たっぷり(生野菜+加熱野菜でバランス)

  • 魚・鶏肉・大豆製品を中心にタンパク質を確保

  • 間食はなるべく避けるが、どうしてもお腹がすいたときは無塩ナッツやヨーグルト少量


👉 この献立はあくまで一般的な糖尿病食のモデルです。体格・活動量・腎機能などによって調整が必要になります。

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