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チャンピックスの効果とは

[2025.01.24]

現在出荷停止・自主回収されているチャンピックスの効果とは

Champix

チャンピックスは、ファイザー社から発売された禁煙補助薬です。現在出荷停止されて、一時的に使用できない状況です。

服用方法としては、
・1~3日目は、0.5mg錠を1日1回食後に飲み
・4~7日目は、0.5mg錠を1日2回朝夕食後に飲み
・8日目以降は、1mg錠を1mgを1日2回朝夕食後に飲む
という形の錠剤薬です。この薬の大きな特徴として、禁煙の辛さを軽減できるため禁煙成功率が約7割である点があります。

チャンピックスでは、なぜ禁煙成功しやすいのか

そもそも、ヘビースモーカーはなぜタバコを吸いたくなるのでしょうか。それは、喫煙をするとタバコに含まれるニコチンが「α4β2ニコチン受容体」と結合し、ドーパミン(快楽物質)を放出させるからです。タバコを吸わないと、ニコチンによるドーパミン放出がなくなるため「タバコを吸ってドーパミンを放出したい!」と体が依存してしまいます。

一方チャンピックスは、ニコチンのようにα4β2ニコチン受容体と結合し、ドーパミンを放出します。結果、チャンピックスを服用すると、ニコチンを摂取した時と同じようにドーパミンを放出するため「タバコを吸いたい」という気持ちを抑えます。

チャンピックスの副作用とは

主な副作用としては、吐き気、便秘、不眠症、胃炎、嘔吐、頭痛等が挙げられます。また服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。事故を防ぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は控えましょう。しかし、日常的に自動車を運転しないと生活できない方もいらっしゃるでしょう。その場合は、どのように禁煙治療すべきかを医師に相談してみましょう。

チャンピックスの副作用として、発がん性があるの?

チャンピックスと発がん性について講じられている記事があり、気になる方もいるでしょう。結論、チャンピックスの効能自体には発がん性はありません経緯としては2021年7月販売会社であるファイザー社が、チャンピックス錠の流通している製剤の一部ロットにて、発がん性の恐れがある物質であるN-ニトロソバレニクリンが混入していることが明らかとなり、自主回収を開始しました。つまり、チャンピックスの製造過程で異物が混入してしまったということであり、チャンピックス自体に問題があるというわけではありません。

これを受け、2024年2月現在もチャンピックスは出荷停止・自主回収されています。なお、チャンピックスの後発医薬品である「バレニクリン」は継続して出荷・販売されています


チャンピックスを処方してもらう方法とは

ファイザー社が自主回収しているため、チャンピックスを処方することはできません。しかし、後発医薬品(ジェネリック)であるバレニクリンの処方は可能です。バレニクリンは、チャンピックスと同じ有効成分のため、効能や副作用に大きな差異はありません。当院で取り扱っております

バレニクリンの処方を相談したい場合は

まずは、かかりつけの内科や呼吸器内科に相談してみると良いでしょう。ただしネックなのが、通院回数の多さです。バレニクリンによる禁煙治療は、3か月以上の継続服用が必要で、合計5回ほどの来院が必要なケースが大半となります。そのため、仕事などで忙しく、何度も通院する難しい方もいるでしょうし病院に行ってられないという方もいらっしゃるでしょう。

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