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心房細動とは

[2025.05.19]

心房細動(しんぼうさいどう、英: Atrial Fibrillation、略してAF)は、心臓の不整脈の一種です。特に**心房(心臓の上の部屋)**が不規則に、かつ非常に速く電気的に活動する状態を指します。


🔍 正常な心臓のリズムとの違い

  • 正常な心拍(洞調律):心房→心室へと規則的に電気が伝わり、安定した拍動を繰り返します(60〜100回/分)。

  • 心房細動(AF):心房が非常に速く(300〜600回/分)、不規則に興奮します。心室もそれに応じて不規則に拍動するため、脈が乱れます(不整脈)。


🧠 主な症状

  • 動悸(ドキドキする感じ)

  • 息切れ

  • めまい、ふらつき

  • 疲労感

  • 胸の圧迫感

  • 無症状のことも多い


⚠️ 合併症・リスク

  • 脳梗塞:血流が乱れるため心房内に血栓ができやすく、それが脳に飛ぶと脳梗塞を引き起こします。

  • 心不全:長期に渡って心機能に負担がかかると心不全になることも。


🩺 診断

  • **心電図(ECG)**で簡単に確認できます。

  • ホルター心電図(24時間)や携帯型心電計で不整脈の発作を捉えることもあります。


💊 治療法

  1. 脈のコントロール
      例:β遮断薬、カルシウム拮抗薬

  2. リズムのコントロール
      例:抗不整脈薬、電気的除細動(ショック)

  3. 血栓予防
      例:抗凝固薬(ワルファリン、DOACなど)

  4. カテーテルアブレーション(根治を目指す治療)
      心房細動の発生源を焼灼して、発作を抑える方法


🧓 よくある対象者

  • 高齢者(加齢でリスクが高まる)

  • 高血圧、糖尿病、心疾患がある人

  • 睡眠時無呼吸症候群の人

  • アルコールを多く摂取する人

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