心房細動とは
心房細動(しんぼうさいどう、英: Atrial Fibrillation、略してAF)は、心臓の不整脈の一種です。特に**心房(心臓の上の部屋)**が不規則に、かつ非常に速く電気的に活動する状態を指します。
🔍 正常な心臓のリズムとの違い
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正常な心拍(洞調律):心房→心室へと規則的に電気が伝わり、安定した拍動を繰り返します(60〜100回/分)。
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心房細動(AF):心房が非常に速く(300〜600回/分)、不規則に興奮します。心室もそれに応じて不規則に拍動するため、脈が乱れます(不整脈)。
🧠 主な症状
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動悸(ドキドキする感じ)
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息切れ
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めまい、ふらつき
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疲労感
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胸の圧迫感
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無症状のことも多い
⚠️ 合併症・リスク
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脳梗塞:血流が乱れるため心房内に血栓ができやすく、それが脳に飛ぶと脳梗塞を引き起こします。
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心不全:長期に渡って心機能に負担がかかると心不全になることも。
🩺 診断
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**心電図(ECG)**で簡単に確認できます。
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ホルター心電図(24時間)や携帯型心電計で不整脈の発作を捉えることもあります。
💊 治療法
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脈のコントロール
例:β遮断薬、カルシウム拮抗薬 -
リズムのコントロール
例:抗不整脈薬、電気的除細動(ショック) -
血栓予防
例:抗凝固薬(ワルファリン、DOACなど) -
カテーテルアブレーション(根治を目指す治療)
心房細動の発生源を焼灼して、発作を抑える方法
🧓 よくある対象者
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高齢者(加齢でリスクが高まる)
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高血圧、糖尿病、心疾患がある人
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睡眠時無呼吸症候群の人
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アルコールを多く摂取する人